
エコキュートのタンク容量はどれが最適?370L・460L・550Lの選び方を解説
「子どもが成長してお風呂を使う時間が長くなった」
「夫婦二人の暮らしに戻って、お湯をそんなに使わなくなった」
このように、暮らしの変化に合わせてエコキュートのタンク容量に迷う方は多いかもしれません。容量は数字だけの話に思えますが、実は毎日の快適さや光熱費に直結する大切なポイントでもあるのです。選び方を誤ると、「お湯が足りない」「電気代がかさむ」といった小さな不便が積み重なってしまいます。
この記事では、ご家庭のライフスタイルに合わせて最適なタンク容量を見つけるための具体的なポイントを分かりやすく解説します。
エコキュートのタンク容量は3種類が主流(370L/460L/550L)
エコキュートのタンク容量の主流となっている3つのサイズと、推奨されている家族の人数を見ていきましょう。
※メーカーによって推奨人数の表記が異なる場合があります。
人数はあくまで目安です。
ご家庭ごとの使い方によって必要なタンク容量は異なりますので、次の章でご紹介する「家族構成・生活スタイル」も合わせて考慮しましょう。
家族構成・生活スタイル別|おすすめタンク容量の目安
エコキュートのタンク容量は、家族の人数だけではなく「お湯の使い方」で適量が変わります。
ここでは、ご家庭の生活スタイルに合わせて、最適なタンク容量を見つけるためのポイントをサイズ別にご紹介します。
【370L】シャワー中心の生活が多い家庭
目安は3〜5人家族向けです。
お湯の使い方が少なめで効率のよさを求めるご家庭にぴったり。
以下のような暮らしに合います。
・湯船にお湯を張るよりも、シャワーですませることが多い
・入浴時間が比較的まとまっていて、計画的にお湯を使える
例えば、日中は仕事などで外出していて、夜はサッとシャワーを浴びることが多いご家庭なら効率的に使えます。
ただし「休日は家族でゆっくり湯船に浸かる」という習慣があったり、お子様が成長して入浴時間が長くなったりすると、湯切れが心配になる場合はワンサイズ上の460Lを検討しておくと安心です。
【460L】お風呂にしっかり浸かる習慣のある家庭
4〜7人家族におすすめのサイズ。
以下のような生活スタイルで、お湯を気兼ねなく使用したいご家庭向けです。
・家族みんなが毎日湯船にしっかり浸かる習慣がある
・入浴時間がバラバラで追い焚きや足し湯をよく利用する
・キッチンとシャワーなど、複数の場所で同時にお湯を使うことが多い
例えば「お父さんは夜遅く、子どもたちは夕方にお風呂」「お母さんは朝シャワー」といったように、それぞれのリズムでお湯を使う場合でも余裕があります。
容量に余裕があれば日中の沸き増しも減り、電気代の節約につながります。
【550L】2世帯や大家族、帰省する頻度が多い家族がいる場合
現在、そして未来の大人数での暮らしまで見据えた、頼れる大容量サイズです。
・2世帯住宅や6人以上の大家族で、お湯の使用量が常に多い
・お子様家族が頻繁に帰省し、滞在中は大人数になる
・将来的に、ご両親との同居など家族構成が変わり人数が増える可能性がある
「人が集まる時でも湯切れを心配せずにすむ」という安心感は大きなメリットです。
例えば、お盆や年末年始に家族が一度に帰省するようなご家庭では、550Lの容量があると快適に過ごせます。
そしてエコキュートは長く使う設備。今だけでなく将来の変化も見据えて選ぶと安心です。
湯切れしやすいなら容量アップも検討を
「最近お湯の減りが早い」
「冬の夜、最後に入るとお湯が足りないかも……」
と感じたことはありませんか?
とくに、4人以上で370Lを使っている場合は、長風呂や来客で簡単に湯切れが起こりやすくなります。
湯切れが起きると、沸き増しで高い電気代がかかるうえ、毎回お湯の残量を気にするのはストレスです。もし心当たりがあるなら、次の交換ではワンサイズ上の容量を検討すると安心です。
タンク容量でエコキュートを選ぶメリット
ご家庭にぴったりの「適量」サイズを選べば、日々の暮らしを快適にするうれしいメリットがあります。
メリット1:湯切れの不安から解放される
最適なサイズであれば、家族が好きなタイミングで気兼ねなくお湯を使えます。
「早くお風呂に入って!」と急かす必要もなく、最後に入る人が残量を気にするストレスもなくなります。
メリット2:無駄な電気代を抑えられる
快適にお湯を使いながら、無駄なエネルギー消費を抑えて賢く電気代を節約できます。
エコキュートは、深夜にタンクいっぱいのお湯を沸かすのが基本。
電気代の安い深夜に貯めたお湯がちょうどよく使用できれば無駄な沸き上げがなくなり、電気代の節約につながります。
タンク容量が適量でないと起こるデメリット
「とりあえず大きい方が安心」「節約のために小さい方がいいかな?」
タンク容量選びで陥りがちなこの考え方ですが、「大きすぎ」ても「小さすぎ」ても、それぞれにデメリットがあります。
【大きすぎる場合のデメリット】無駄な沸き上げで電気代が割高に
ご家庭で実際に使うお湯の量よりタンクが大きすぎると、毎日「使わない分のお湯」まで沸かしてしまい、電気代のロスになります。
特にお子様の独立などで将来家族の人数が減るご家庭では、この「無駄」がさらに大きくなってしまう可能性もあるため注意しましょう。
【小さすぎる場合のデメリット】「沸き増し」多発で電気代が高くつく
小さすぎるタンクを選ぶと、今度は頻繁に「湯切れ」を起こしてしまいます。
お湯が足りなくなるたびに、電気代の高い日中に「沸き増し」を繰り返すとなると、せっかく深夜電力でお湯を沸かすエコキュートのメリットをいかせません。
また、お湯が足りなくなれば、沸き上がるまで使えなくなるため「お湯が足りないかも……」と不安になりながら使用する点もデメリットのひとつです。
施工事例紹介
ここからは「オンリーワンリフォーム石友」で手がけたエコキュートの交換事例をご紹介します。
家族構成に合わせたエコキュートに交換/石川県能美市
Before
After
エリア:石川県能美市
施工前:Panasonic エコキュート
施工後:Panasonic エコキュート XHE-S37LQS
15年間使用したエコキュートが故障。家族構成の変化もあり、小さいタンク容量を小さいものに取り替えました。補助金制度を活用してリフォームを行っています。
詳しい事例はこちらをご覧ください:
二人暮らしに合わせた容量でエコキュート交換/富山県高岡市
Before
After
エリア:富山県高岡市
施工前:三菱電機 460L オート
施工後:コロナ エコキュート 370L フルオート
キッチンリフォームに合わせて、ここ数年調子の悪かったエコキュートも新調。
もともとは460Lだったタンク容量を2人暮らしに合わせて必要分の370Lにしました。
詳しい事例はこちらをご覧ください:
暮らしに合ったタンク容量で快適なお風呂生活を
エコキュートのタンク容量は、家族の人数だけでなく「お湯の使い方」や将来のライフスタイルまで見据えて選ぶことが大切です。
容量が小さすぎれば毎日の湯切れに悩まされ、大きすぎれば余計な電気代につながり、長期的なコスト負担にも影響します。
逆に、ご家庭にちょうどよい容量を選べば、「必要なときに必要なお湯がある」安心感が得られ、毎日のバスタイムがぐっと快適になります。
「わが家にはどの容量が合っているんだろう?」と迷ったら、専門スタッフに相談するのが一番の近道です。ご家庭ごとの使用状況に合わせた適切なプランを提案してもらえ、後悔のない交換につながります。
まずはお気軽にご相談ください。暮らしに合ったエコキュート選びをしっかりサポートします。